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今里基さん(立命館大学専門研究員)の『ライフスタイル移住の社会学』(明石書店)は、日本と韓国を地続きのように捉え、いつでも「ワッタカッタ(行ったり来たり)」して暮らす人たちの多様なライフストーリーを描いた一冊です。このたび韓国語教育 ...
愛されるより恐れられよ――『君主論』でマキャヴェリが説いたリーダー像だが、昨今の事情は違うようだ。(1)は、ロシア政治への偏見まじりの俗説を否定し、なぜ今日のプーチン体制が成り立っているかを重厚に描く。日本でのイメージとは異なって、「愛される独裁者」 ...
二度目のトランプ政権の出現で、たちまち大混乱に陥ったようにみえる「西側」諸国。しかし、西谷修さんは「トランプが登場しようがバイデンだろうが、アメリカはそういう国である」と断言します。それは、どういうことなのか。これまでにも戦争や世界 ...
静けさに包まれるような小説世界で海外にも多くの読者を持つ作家、小川洋子さんが6年ぶりの長編「サイレントシンガー」(文芸春秋)を出した。沈黙と歌声。一見すると矛盾したような言葉の組み合わせから、詩的な叙情があふれ出す。
舞台は湯沢温泉(湯沢町)で、冒頭の章が雑誌に発表されたのは1935年。上越線の清水トンネルが開通した4年後だった。トンネルは当時最先端の交通インフラであると同時に「異世界への入り口」で、であればこそ東京の男(島村)と当地の芸者(駒子)との刹那(せつな ...
――2011年3月11日、東日本大震災が起きました。さらに東京電力福島第一原子力発電所で事故が起き、日本社会は大きな混乱に陥ります。柄谷さんは反原発デモに参加され、デモの意義を説いて話題になりました。
「文學界」に掲載されたしじまさんのプロフィール写真が印象的だった。証明写真のように「義務で撮っています」という感じを受けたのだ。この人には誰かに自分を知ってもらいたい、作品を読んでほしい、そんな気持ちはないようにみえた。だから取材を受けてもらえたのがちょっと意外 ...
和風ファンタジーの名手・阿部智里さんの『皇后の碧』(新潮社)は、アール・ヌーヴォー様式から着想を得た壮大かつ緻密な謎が張り巡らされた新作ファンタジーです。構想から完成まで9年を要した背景についてインタビューしました。
鈴木翼さんの絵本「なんでやねん」シリーズフォト集 ...
コーポレートガバナンス入門(太田洋、岩波書店) 人生の大問題と正しく向き合うための認知心(今井むつみ、日本経済新聞出版) 世界秩序が変わるとき(齋藤ジン、文藝春秋) 移動と階級(伊藤将人、講談社) 東大生はなぜコンサルを目指すのか( ...
焼きたての香りに誘われ入ったパン屋で、お腹(なか)も心も満たされる。2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作の土屋うさぎ『謎の香りはパン屋から』は、謎解きとパンの魅力がぎゅっと詰まった連作短編集だ。今年1月に刊行され ...